2019-01-01から1年間の記事一覧

ヒメギフシーズンも終盤に

今年のヒメギフチョウは、2月、3月前半の異常な暖冬、3月後半の異常な寒暖の繰り返し、また4月の季節外れの寒波に見舞われ、発生時期がかく乱されたり、足止めを喰らったりで、彼らにとっては大変なシーズンだったと思います。 早い発生をしてきた低山地…

春の定番  - コツバメとミヤマセセリ ー

ヒメギフチョウは、低山の発生地では最盛期を過ぎ、だいぶ写真も撮ることができたので、そろそろ他の春の蝶にもカメラを向けることにしました。 まずは、コツバメ。 黒っぽくて豆粒のように小さいうえに、猛烈なスピードで飛ぶので、動体視力の衰えたロージ…

赤上がり、存続の危機?

毎年のお楽しみ、赤上がりのヒメギフの発生地でも羽化が始まりました。 先日、気温は少々低く、青空が厚い雲の隙間から時々覗く、と言った日和ではありましたが、出かけてみました。 この場所は、地形の関係から、ほかの低山地帯より発生時期が少し遅れる傾…

メガネ紋

ヒメギフの季節がやっと本格的になって来ました。 3月末の季節外れの暖かい陽気で羽化してきた♂たちが、その後の寒の戻りでどうなるのか心配していましたが、無事降雪を乗り越えて、元気に飛び回っているようです。 今回はちょっと変わったヒメギフを。 以…

ヒメギフチョウ その3

天気予報は、昨日から最高気温が10℃以下。 さすがの寒さに強いヒメギフでも飛ばないかなと思いつつ出かけてみると、日照さえあれば何とか出てくるようです。 気温は低いものの、まぶしい程に日が差す時もあれば、雲に隠れて暗い感じになるときでも、蝶は一旦…

ヒメギフ 羽化二日目

昨日に続いて、仙台は13度まで気温上昇。 ただし、風が強く、朝のうちはかなり寒かったのですが、10時をすぎるころになってやっと少し暖かくなってきました。羽化個体が3頭ほど見え、オス同士が追尾しあったりして元気に飛び回っていました。

今年のヒメギフ第一号 本日初見

やっと出ました。 今日が仙台のヒメギフチョウ初見日となりました。先週末からの寒の戻りで、なかなか姿を見せず、やきもきさせられましたが、本日お昼過ぎに新鮮な♂が出てきました。 今日は、この一頭だけ。 今年のお初ですが、何度見ても羽化直後の蝶の美…

4月下旬の陽気です

昨日は、またしても17度まで気温上昇。 全国的に温かい一日だったようですが、仙台も4月下旬の陽気でした。 その前日までは、平年を少し上回る気温が続いていたので、昨日こそはヒメギフの羽化がみられるかと期待したのですが、残念ながら結局姿を見るこ…

ヒメギフまであと少し

今週は、温かい週になりそうです。 昨年より早めに出てくるだろうと、ヒメギフの撮影に備えていますが、今週辺りからそろそろ・・・ でも、今日は、まだ早かったようです。 そこで、また冬眠シリーズの未掲載分を。 日本には見られない台湾のシジミチョウを…

今年のファーストショット

今年の野外の最初のショットは、越冬明けのテングチョウ。 いつもなら、野外に出かけるのは3月の20日過ぎなのですが、今年の冬は暖かかった昨年以上に温暖な日が続いていたので、ヒメギフもひょっとしてかなり早くから発生を始めるのではないかと、ややせ…

ミスジの仲間たち - 冬眠シリーズ13 -

昨年台湾で撮影した蝶のうち、タテハ類も結構あるのですが、その何枚かをアップしてみたいと思います。 今回は、ミスジチョウを4種。 ウラキマダラミスジ 2018/06/09 台湾・思源唖口 ウラキマダラミスジ 2018/06/09 台湾・思源唖口 渓流の湿った砂場に、6・…

アリサンオナガシジミ - 冬眠シリーズ12 -

台湾のゼフィルスのなかには、日本にはいないグループもあります。 アリサンオナガシジミはその一つです。 このゼフは、オナガと名前はつくものの、日本のオナガシジミなどとは系統が少し違うようです。 この蝶もやはり、オオムラサキを写した新竹縣の山中で…

ムシャミドリシジミ - 冬眠シリーズ11 -

あと一日で3月になります。 やっと春が来る!という思いがつのりますね。 オフ・シーズンのこの「冬眠シリーズ」もやっと終盤に近くなってきました。笑 今回は、台湾産ミドリシジミの各種。 ゼフィルスの分布の中心地はヒマラヤ東部から中国南西部にかけて…

オオムラサキ・台湾亜種 - 冬眠シリーズ10 -

昨年の大きな収穫の一つは、念願だった台湾のオオムラサキを撮影できたことです。 日本のオオムラサキは里山の蝶で、北海道の道南から九州まで普遍的にみられますが、これがいったん国外のオオムラサキとなると、途端に珍蝶となります。中国・朝鮮半島・台湾…

30年前の記憶

1989年といえば、今年でちょうど30年前のことになります。 私が40歳の時、インドに出かけたのが私の最初の海外旅行でした。 初めての外国であったし、もちろん有名な数か所の観光地(アーグラー、バラナシ、サールナートなど)に立ち寄りましたが、本来の目…

カノクロヒカゲ - 冬眠シリーズ9 -

ジャノメチョウの珍種、カノクロヒカゲ。 台湾の中~高地雲霧林に生息するヒカゲチョウの一種です。 翅表は鳶一色ですが、ビロードの光沢に覆われていて光の当たりようによっては濡れたような艶に輝きます。 裏面は、各種ヒカゲの中でもとりわけ紫色の紋様が…

ウラクロシジミ - 冬眠シリーズ8 -

ウラクロシジミは、仙台では低山、深山を問わず、あちこちで姿を見かけるゼフィルスですが、なかなか翅を開いて止まるということが少ない種類の一つで、写真を撮っても、名前通りの黒い裏側ばかりを撮影することになりがちです。 もっとも、その翅の裏側の複…

美しい水色のルーミス - 冬眠シリーズ7 -

今回は台湾のルーミスシジミ。 日本のルーミスとは別亜種です。 台湾のルーミスは、水色の紋様が日本亜種よりやや拡大し、裏面全体が一層白く明るくなるようです。コントラストがくっきりとした美しい亜種です。 6月初旬、台湾北西部・新竹縣の高地林で、日…

ウラジャノメ - 冬眠シリーズ6 -

一昨年に続き、昨年も、この宮城県の「破格」の珍蝶に出会うことができました。 昨年から工事が行われていて、シーズン中は道路が通行止めのため、前年撮影した場所には行くことができません。 そこで、だいぶ距離はあるものの、目撃情報が記録されたことも…

サクラソウとウスバシロチョウ - 冬眠シリーズ5 -

サクラソウは、江戸時代から日本の古典的園芸植物の代表ともいえる美しい草です。 春先には、どこの園芸店でも、廉価な値段で売られていることが多く、栽培種としてのサクラソウは珍しくもないのですが、これが野生となれば、事情は若干違います。 野生の原…

スギタニルリシジミ - 冬眠シリーズ4 -

ヒメギフチョウと殆ど同じ時期に出てくる春の蝶。 幼虫が渓谷のトチノキやミズキの花を食べるので、仙台近郊の低山から奥山まで、あちこちの渓谷沿いに発生しています。 ヒメギフチョウの撮影のついでに撮ることが多いのですが、いつもろくに撮影もしないま…