2017-01-01から1年間の記事一覧

初夏の蒼

ヒメシジミが出始めました。 草原でこの蝶が舞うようになると、初夏の森を彩るゼフィルスたちの季節に移っていきます。 ヒメシジミ 2017/06/12 仙台市泉区 縁毛もきれいに揃った新鮮な♂ 仙台の草地に、遅ればせながら初夏がめぐってきました。 ヒメシジミ 20…

地味なイナズマ -アオバセセリ-

もう6月の中旬となってしまった今では、だいぶ時期遅れですが、記録のためにアップしておきます。 アオバセセリ。 テリトリーを飛ぶときは、ものすごいスピードなので、吸蜜に花に訪れたときが撮影チャンスです。 飛翔では、地味ないろをしたイナズマみたい…

ベニカラ2年目

昨年、初めて撮影できたベニモンカラスシジミ。 その顛末は、悲喜劇そのものだったのですが、肝心の時に使えなくなってしまったカメラに代わって、同行の蝶友Kさんからお借りした予備のカメラでなんとか撮影できたのは不幸中の幸いでした。 とはいえ、自分の…

こんな日はチャンス! - オレンジ色に会いに行く -

クモマツマキチョウに会いに、信州・北アルプスに出かけました。 2年前、蝶友Fさん、Hさんと出かけて以来です。 昨年は、この時期台湾に出かけた直後で、遠征する気力がまだなかったので見送り、2年ぶりにまた高嶺を舞うオレンジ色を見たくなったというわけ…

ビッグ・ブルーの危機

ご存知、オオルリシジミ。大型のブルー。 愛好者もきっと多いはず。 オオルリシジミ♀ 2017/05/20 長野県東御市 この蝶については、野生個体群は新潟の一部(現在は壊滅状態)、熊本(熊本地震で発生地の一部で土砂崩れにより土砂の下敷き)、大分の一部に残…

カラスアゲハの奥深い魅力

5月に入って、あちこち歩き回っていると、写真が溜まってきて、ブログの更新が追い付きません。汗; ずるずると更新をさぼっているうちに、季節外れもいいところになってしまいそうです。 大急ぎで、とりあえず身近なカラスアゲハの写真をアップしておきた…

今年のミヤマカラスは♀も出た

ヒメギフのシーズン終了とともに、ミヤマカラスアゲハも最盛期を過ぎようとしています。 ミヤマカラスアゲハの羽化は、ヤマツツジの開花とほとんど同期しているようで、ヒメギフがカタクリの開花と歩調を合わせて発生するのとまったく同じ関係にあるように見…

季節は初夏へ

ヒメギフチョウのシーズンも終わり、野原は晩春から、初夏の風景へと移っていきます。 晩春の野原は、ウスバシロチョウで大賑わい。 自宅から10分ほどのところに、栗やクルミの疎林に囲まれた広大な野原を持つお屋敷があり、普段は無人で、一応ゲートには鎖…

やっとギフチョウ 2

いつもの山形のポイントで、ギフチョウのアップ画像が全然撮れず、1週間後にでかけた新庄市郊外のギフ・ヒメギフのポイントでも、ヒメギフはすっかりスレて古くなっているというのに、ギフの姿はさっぱり見当たりませんでした。 ろくな写真も撮れないまま、…

やっとギフチョウ

春の蝶と言えば、蝶愛好者の間でもっとも人気の高いのが、やはりギフチョウです。 ヒメギフチョウは、優しく小型で美しいですが、それよりやや大型で、トラ模様がさらにクッキリとした様子と言い、オレンジ紋の鮮やかさと言い、やはり華やかな感じがします。…

春の蝶 2題

ヒメギフチョウが続いたので、今回は別の春の蝶。 ミヤマセセリ ♂ 2017/04/19 仙台市青葉区 新鮮な個体。 チョコレート色の地に、白の鱗粉と黄色い斑紋が複雑に配置され、美しい。 ♂ 2017/04/19 仙台市青葉区 別の♂。この個体はやや黒味が強いようだ。 これ…

ランデブー集

待ち望んでいたこの春も、あっという間に通り過ぎていきます。 ヒメギフもシーズン終盤となり、どこの発生地でもすっかり分散して、めっきり目にする数もすくなくなりました。 それでも、小高い山の山頂部や、別の発生地からの流れと思われるような♀が、カタ…

黒いヒメギフ

仙台市の外れに、地元蝶愛好者には昔から知られたヒメギフチョウがいます。 ここのものは、近くのヒメギフとは違って、やけに黒っぽい個体が多いようです。 飛んでいるときはそうでもないのですが、止まったところをちょっと見ただけで、こいつは黒い!と感…

仙台の「赤上がり」ヒメギフ !

仙台に「赤上がり」のヒメギフがいるという話をAさんから聞いたのは、昨年でした。 「赤上がり」のヒメギフとは、後翅肛角赤紋に連なる亜外縁に、赤い紋列が生じる、非常に美しい個体変異のことを、蝶好きの仲間が付けた愛称です。 この後翅赤紋が発達する…

ほかの場所でも  ヒメギフ 2

10日も遅く出て来た、ヒメギフ。 暖気が二日続く陽気に促されて、一斉にほかのポイントでも出始めました。 ヒメギフチョウ♀ 2017/04/06 仙台市青葉区 この日の朝に羽化したと思われる未交尾の♀。 まだ翅脈が完全に硬化していないせいか、たどたどしく足元…

やっと出ました。 今年のヒメギフ

今か今かと待ちに待っていたヒメギフがやっと出てきました。 昨年は特に早く出現したこともあり、今年は昨年の10日ちかくも遅いお出ましです。 いつもならば、各発生地により日にちが数日ほどズレるのですが、今年は数か所で同時に発生がみられるようです…

2016年・ブログ未掲載シリーズ - ララサンミスジ -

シリーズ4回目は、ララサンミスジ。 ララサンというのは、現在は達観山、以前は拉拉山と呼ばれていた台湾北西部の2,500Mを越える山の名前です。 台湾の森林は、日本の植民地以前は山間地帯は全域、深い樹木におおわれていたようですが、日本の植民地政策に…

2016年・ブログ未掲載シリーズ - ギンスジミツオシジミ -

シリーズ3回目は、ギンスジミツオシジミです。 前回アップしたキマダラルリツバメは蝶愛好者の間でも人気のある蝶ですが、生息地が限定的ということばかりではなく、尻尾を2本持っているという翅型の面白さも、蝶ファンの心を惹きつけるのだと思います。 …

2016年・ブログ未掲載シリーズ - キマルリ・ファミリー -

今回の未掲載シリーズは、キマダラルリツバメ・ファミリーです。 キマルリ類は、熱帯から温帯系のグループで、朝鮮半島南部と日本に生息するキマダラルリツバメはこのファミリーの中では最も北に分布する種類と言われます。 台湾では、キマルリの仲間は3種…

2016年・ブログ未掲載シリーズ - キシタシロチョウ -

新年になって、拙ブログの更新をさぼっています。汗; ヒメギフの季節までまだまだ1月半以上ありますので、その間、昨年撮影してブログにはアップしていなかった写真などをご紹介しようかと思います。汗; ブログにアップしていなかったのは、タイミングを…