2015-01-01から1年間の記事一覧

今日の一枚  モンシロチョウとヤマトスジグロシロチョウ

20年以上前に出版された(古っ! w)北隆館の「原色蝶類検索図鑑」は、私がいまでも似たような蝶の種類同定に一番利用している本です。 この本ではスジグロチョウの類は、スジグロチョウとエゾスジグロチョウの2種だけで、エゾスジグロチョウは本州亜種と北…

カシワの木陰にて

ゼフィルスが今盛りです。 蝶友二人を誘って、カシワ喰いゼフィルスの撮影に出かけました。 ハヤシミドリシジミは宮城県内では、海岸部の荒れ地に生えているあちこちのカシワに生息していますが、ウラジロミドリシジミは何故かほとんど分布せず、唯一蔵王山…

カラ梅雨の雨間に(笑) キマダラルリツバメ

今年は、まだ梅雨に入らない。 かと言って、晴れのお天気が続くのかと思えば、さにあらず。 一週間先の天気予報がまるであてにならないのは、どうしたことでしょうか。 先日も、毎年の恒例で、会津へキマダラルリツバメを撮影に行ったのですが、クモマツマキ…

今日の一枚 テングチョウ

むかし、秋田で生活していた頃、テングチョウは私にとっては未知の蝶でした。 同じエノキに付くゴマダラチョウやオオムラサキは沢山居るのですが、このテングの姿にはついぞお目にかかったことがありませんでした。 その鼻先が尖ったテングという変わった名…

今日の一枚 ヒオドシチョウ

今年は、なんだかあちこちでヒオドシチョウに会う。 いつもなら、数回姿を見かける程度なのに、今年はどこへ出かけても羽化したての綺麗なのが飛んでいる。 年により個体数が多かったり少なかったりと言うのは、蝶の一般であるにしても、ヒオドシチョウは消…

山形の山里で  - チョウセンアカシジミ -

先日、ある蝶友さんから「悲しいことがありました」というメールをいただきました。 新潟の●●市郊外のチョウセンアカシジミを撮影に行ったら、関東ナンバーの車で乗り付けた二人が、地元の方が採集禁止と告示している場所でチョウセンアカシジミを採集してい…

今日の一枚 モンキアゲハ

以前、このブログでも触れた仙台市近郊のアゲハの楽園、太白山。 少し前、地権者の方々が掲示された「チョウチョウの採集禁止ー生出森の自然を愛する会」の立札を目にし、驚ろきました。 この場所を散歩しながら、四季折々に咲くツツジや、アザミや、キツネ…

クモツキ2015

今年もまたクモマツマキチョウに逢いに出かけました。 クモツキ(略称 w)は、日本産蝶類のなかでも、際立って魅力のある蝶です。 何度見ても、何度撮影しても、また逢いたくなり、もっといい写真を撮ってみたいという欲求が尽きません。 蝶好きにとってはふ…

初夏に向かって 4 カラスアゲハとミヤマカラスアゲハ♀

初夏に向かってシリーズをさぼっているうちに、ほんとの夏になってしまいそうです。 大急ぎで、シリーズ最後のカラスアゲハを・・・ 汗; カラスアゲハが大好きです。 煌びやかな美しさではミヤマカラスアゲハに一歩譲りますが、眺める翅の角度によって玄光…

今日の一枚  ヒカゲチョウ

6月に入ると、蝶たちも一斉にいろんな種類が顔を見せてくれます。 蝶の写真を撮っていると、ついギフだクモツキだ、やれチャマだと綺麗な蝶や珍しい種類を追い求めてしまいますが、身近にいる普通の蝶たちもそれぞれの美しさに満ちています。 普通種だとい…

ウラクロ君 無事羽化

ウラクロシジミ 5月24日羽化 今年の早春、自宅近くの道路に張り出したマンサクを何気なく見ていると、小さな丸い卵が。 毎年6月になると、この辺りは低地性ゼフの姿が見られます。 これは、ウラクロシジミの卵に違いないと思い、自宅に持ち帰って飼育してみ…

初夏に向かって 番外編 チャマダラセセリ

先日、岩手のチャマダラセセリを見に出かけました。 チャマダラセセリはブログ主にとっては、積年の思いがこもる蝶です。 今から10年前には、仙台市郊外や宮城県内の多くの場所に沢山いたそうです。 それが、いつのころからか姿を消し、どれほど探し回っても…

初夏に向かって 3 オナガアゲハ

オナガアゲハ この蝶は、クロアゲハの翅を細くした感じの、スリムな姿をしたアゲハです。 オスは、クロアゲハ同様、下翅の前縁に白い帯があり、背後から羽ばたきを見ると、真っ黒な地に、くっきりとした白い模様と赤い紋が鮮やかに見え、その小刻みな飛び方…

初夏に向かって 2 クロアゲハ

クロアゲハは、青葉山でも最もポピュラーで、カラスアゲハと共に沢山の数がみられます。 撮影をしているときは、「なんだクロか」などと言って、カメラもつい向けないままのことも多いですが、よく見ると侮れない美しい蝶です。 2015/05/15 仙台市青葉区 満…

初夏に向かって 1 ウスバシロチョウ

蝶を撮影するようになって、やはり種類によっては、なかなか絵になりにくいものがあると感じます。 ギフチョウやクモマツマキチョウのような、実によく写真の見栄えがするものや、シロチョウ類や、ジャノメチョウの数種、ヒョウモン類、チャバネセセリのグル…

低山の晩春

青葉山の辺りは、新葉が茂り、春もいよいよ終盤。 春のアゲハの顔ぶれも次第ににぎやかになりつつあります。 例年、この時期の最大の楽しみは、新鮮なミヤマカラスアゲハと出会うことです。 仙台近郊では青葉山~国見に至る山地帯に広く生息しているようなの…

ギフチョウの旅 2  今年のギフ・総まとめ w

晴天に恵まれたGWも終わり、春は駆け足に通り過ぎようとしています。 すでに山野は新緑に覆われ、初夏へと歩みを進めているようですね。 この辺で、今年のギフをまとめておこうと思います。 新潟・上越(長岡市) 4月18日~19日 上越のNさんの案内で、東京の…

太白山の山頂

あちこちのギフを訪ね歩くうち、仙台周辺のヒメギフもすっかり飛び古して、尾翅打ち枯らした個体が目につくようになりました。 ギフ探訪の合間に、仙台近郊の低山を代表するシンボルのような山、太白山に出かけました。 標高は321mという低い山ですが、ピ…

越後深雪地帯へ・・  ギフチョウの旅 1

先週の週末、ギフチョウの姿をもとめて、上越地方へ出かけました。 昨年あちこちに同行させていただいた東京のKさんとMさんと一緒に東京を深夜出発。 関越道を北上しました。 途中うっすらと明るくなっていく中で、まだ真っ白に雪を纏った谷川岳の圧倒的な…

まだまだ ヒメギフ・・・カップルが沢山

またしてもヒメギフの話題。 ここ2週間ほど、天気予報がコロコロと変わって、一週間ずっと曇り、または雨の予報が変わって晴れ間がでたりする天気になったりしています。 予想外の良いお天気の時は、こりゃラッキーとばかり、さきのブログに書いた新しいポ…

待ちに待った春 3 ヒメギフはまだ続く・・w

ヒメギフチョウの写真撮影はまだまだ続いています。 笑 昨日、「むかし、ヒメギフがいた」というポイントで、その後姿を消したか、発生のうわさをついぞ聞いたことがないという、盲点みたいなポイントに出かけてみました。 ポイント周辺ですぐにヒメギフの影…

待ちに待った春 2

昨年の今頃は、まだ以前のカメラとレンズを使ってヒメギフチョウの写真を撮影していました。 去年、白馬村へ出かける途中立ち寄った秋葉原のYカメラでGH4というカメラを衝動買いして、以来これでいろいろな蝶の飛翔撮影を試してみました。 難しいのは、…

待ちに待った春 1

とうとうやってきました、仙台の春。 先ずは無事に冬越しをしたスジボソヤマキチョウのご夫婦から w 2015/03/30 仙台市青葉区 DMC-GH4 f/4 1/2000s ISO-200 40-150mm 鮮やかな黄色の♂がオオイヌノフグリの上を飛ぶ 2015/03/31 仙台市青葉区 DMC-GH4 f/3.5 1…

ハノイ市内の公園 3

ベトナム観光のついでに・・も今回で最後です。 冬は、四季がないとされる南国では乾季にあたり、観光にはいい時期ですが、生き物たちにとっては住みやすい時期とは言えないようです。この時期の蝶は、台湾でもそうですが、オープンランドの荒れ地や人間生活…

ハノイ市内の公園 2

前回からのつづき この公園の花壇には、前回ご紹介した各種マダラチョウのほかに、数種の蝶の姿を見かけました。 ウスキシロチョウ 2014/12/31 DMC-GH4 f/5.3 1/2000s ISO-1250 45-174mm 吸蜜を終え、足を延ばして飛び上がろうとする寸前。 ウスキシロチョウ…

ハノイ市内の公園 1

前回からのつづき ハロン湾から3時間半かけてハノイ市内に戻る途中、お土産店に寄ったので、その周囲を歩いてみたら、白い蝶がチラチラと飛ぶのが目につきました。 サイズはハロン湾で見かけたカワカミシロチョウとほぼ同じですが、飛び方は若干遅い感じ。 …

ハロン湾のカワカミシロチョウ

前回からのつづき ホーチミンから国内線で2時間、ハノイに到着してすぐにハロン湾へ向かいました。 ハロン湾は、「海の桂林」とも呼ばれる景勝地で、世界自然遺産にも登録されているそうです。 中国の桂林と同様に、古い時代にサンゴの堆積した石灰岩が、雨…

メコン川の中洲で・・

前回からのつづき ベトナム南部の第一の都市、ホーチミン市は統一前はサイゴンという名で呼ばれていました。 このホーチミン市から南西に1時間ほど移動して観光船に乗り、メコン川のクルーズを楽しみました。 クルーズの途中、広大なメコン川の中ほどにある…

ベトナム観光のついでに

年末年始をベトナムで過ごしました。 普通の観光パック・ツアーなので、つまらないお土産店や市場で過ごす時間などは結構あるのですが、自由時間というものがなく、せっかく南国に出かけたというのに、蝶の写真撮影はほとんどできずじまいでした。 それでも…