#練習用

疎林の草原で - キマダラモドキ -

雑木林に囲まれたススキの草原に、またキマダラモドキが姿をみせてくれました。 この蝶と付き合い始めたのは3年前。 過去の記録には何度も出てくるものの、なかなかお目にかかれずにいたのが、偶然真夏の炎暑を避けるようにして雑木林のなかに飛び込んだ♂を…

薄暮に飛ぶ  - クロヒカゲモドキ -

先日やっと、この蝶との面会を果たしました。 クロヒカゲモドキを撮影したいと思うようになって、何年目でしょうか。 20年以上前には、岩手県の岩泉方面に数か所の棲息地が知られていましたが、いつか行きたいと思いながら果たせないでいるうちに、この地…

チョウセンアカシジミの代置種 - タカラシジミ -

私が台湾に出かけた6月上旬は、例年ならゼフィルスの最適期のはずでしたが、今年は日本同様、すべての蝶の発生時期が早く、多くのめぼしいゼフィルスは5月中に出尽くしておりました。 ターゲットのひとつだったホウライミドリシジミは、日本のキリシマミド…

今年は豊作 - アイノミドリシジミ -

今年はアイノミドリシジミの豊作年のようです。 その一方、アイノがテリを張るエリアで、毎年のように一緒に混飛するメスアカやジョウザンが少ないので、アイノだけがポイントを独り占めしています。 これら3種のそれぞれテリ張りをする時間帯は、アイノが…

神様はゲストに微笑んだ - フジミドリシジミ -

台湾から帰国して、その10日後。 お世話になった林さんが仙台に来られました。 今年で連続3度目の来日。 今回の撮影目的はただ一つ。タニカドミドリシジミの日本における代置種・フジミドリシジミの撮影です。 彼は過去二回とも、フジミドリシジミの撮影…

台湾の代置種に会いにいく - タニカドミドリシジミ ー

今回の台湾撮影行での目標の一つは、日本の各種ゼフィルスの台湾の兄弟たちに会うことでした。 なかでも最大のターゲットは、日本のフジミドリシジミの台湾代置種・タニカドミドリシジミの撮影です。 タニカドミドリシジミは、フジミドリシジミ属の2番目のゼ…

ムシャホシチャバネセセリとは何者? 台湾蝶撮影記2

台湾滞在5日目に、今回の目標の一つである各種イチモンジ・シロタテハ・ホウライコムラサキなどの台湾の特徴あるタテハ類の撮影を計画しました。 台湾の代表的観光地として有名でもあり、蝶好きにはタテハ類の名所として知られている太魯閣渓谷に向かって、…

台湾蝶撮影記1 - 超ド級の珍蝶に遭遇 -

台湾撮影旅行から帰って、もう一か月近くが経とうとしています。 帰国後、相変わらず近くの蝶を追っかけてはいるものの、ブログの更新をする気持ちがすっかり萎えておりました。汗: この間に、台湾でお世話になった林さんが来仙し、低地性のゼフをはじめと…

悲しいことを知りました。 ー ツマジロウラジャノメ・その後 ー

先週、台湾から帰ってきました。 台湾旅行の報告の前にひとつ。 台湾の撮影旅行から仙台に帰ってみると、とても悲しい知らせが待っていました。 出かける直前に、ツマジロウラジャノメの第1化の発生を確認して、帰国してすぐに♀の撮影を楽しみにしていたの…

初のお目見えです - 第1化・ツマジロウラジャノメ -

昨年の9月、やっと訪ねあてたツマジロウラジャノメ。 その頃はすでに第2化の末期で、すべての個体は飛び古していて、綺麗なツマジロウラジャノメを見ることはできませんでした。 過去に、ツマジロウラジャノメを見たのは、夏の第2化の時期ばかりで、ブロ…

原っぱの初夏

今年はどの蝶の発生も異常に速いようです。 例年ならば、これから、というギンイチモンジセセリはもう最盛期を過ぎようとしていますし、6月中旬から姿を見せるヒメシジミが5月29日には出始めました。 自宅前の雑木林では、アカシジミが一昨日から飛び始めま…

春型の季節も終わりかな -カラスアゲハ -

仙台市の南の小山、太白山は例年だとアゲハ類が豊富なポイントです。 毎年、今の時期は黒いアゲハを目いっぱい写しているのですが、今年はどうしたわけか、昨年よりも全体的にアゲハチョウ類の数が少ないように思われます。 とはいえ、もともといい環境のと…

滑り込みセーフ? -アオバセセリ-

お久ぶりのブログ更新です。 今月初め、PCが故障してしまいました。 故障修理に出していたのですが、3週間も待たされた末、結局はHD故障ということで、費用も結構掛かるとの話で、それならば、新しいパソコンにしてしまったほうが得策と考え、やっと新品PC…

北アルプスは、はや初夏の気配?

今年も行ってきました、北アルプス。 いつもなら、中旬から発生が始まるクモマツマキチョウが、4月末にはもう出たという情報が届きました。 蝶の撮影は、何といっても羽化初期のタイミングが肝心。大急ぎで宿の手配をし、蝶友のFさんを誘って、往復14時間…

パステルの花園で -ツマキチョウ-

今年の春は異常なことばかり。 3月には過去最高の気温を記録したり、4月は夏日が連続したり。 そんなめちゃくちゃな気候のお陰で、蝶たちの発生も異常に早くなっているみたいです。 ミヤマカラスアゲハについで、春の定番、ツマキチョウの出番がやってきま…

小山の頂上にて -ミヤマカラスアゲハ-

仙台旧市内の南外れにある太白山に、足しげく通う日々が始まりました。 春一番に出てくる、Papilio属(真正アゲハ属)の美麗種、ミヤマカラスアゲハの姿を求めて、険しい岩だらけの小山に息を切らせて登る毎日。 昨年は、苦労の割に、この小山の天辺ではあま…

深雪地帯にも春が来た ギフチョウ

4月の下旬になっても、まだまだ深い残雪が沢筋にたくさん残っている月山の山麓。 春が遅い深雪地帯の山奥にも、やっとギフチョウの季節が訪れました。 仙台ではとっくにヒメギフの最盛期がすぎ、どこの発生地もボロボロの個体だけになってしまうころ、日本…

マクロレンズで

もうそろそろヒメギフチョウも盛りを過ぎ、多くの発生地ではスレや破損の個体が多くなってきました。 そんななか、比較的綺麗な♀がいて、盛んに産卵行動をしていました。 仙台周辺では今年最後の綺麗な個体かもしれないと思い、マクロレンズでその美しさが実…

初めての動画

ブログ主の蝶友の中には、ビデオで蝶の動画を撮影しておられる方が何人かおられます。 通常のデジカメにも、今はHDや4Kの動画を撮影できる機能がごく当たり前についていますので、この機能を使わない手はないという、某動画作者のアドバイス(というかそそ…

赤上がり♀

赤上がりのポイントでは、はや発生の最盛期を過ぎ、そろそろ多くの個体が擦れたり、早いものでは破損のものが出てきました。 ♂はそれなりに撮影しましたが、あいにく赤上がりの特徴が良くわかる♀の撮影が思うようになりません。 お天気は、発生期初めの頃は…

今年も赤上がり・ヒメギフ

去年の拙ブログでも書いた、仙台市郊外の赤上がりヒメギフが発生を始めました。 今年は、昨年よりも心なしか、発生数が多いような感じがします。 仙台市の一番早いポイントで、今年は個体数が激減している一方で、いつも撮影に出かけるいつものポイントでは…

広角の練習1 ヒメギフチョウ

通常私が蝶の撮影で使っているレンズは、40mm-150mmの標準・中望遠のズームと45㎜マクロです。 撮影の工夫次第とは思いますが、いつも決まった画角の、アップが多い、よく言えば生態図鑑風の写真、ありていに言えば、ただの蝶のアップ写真のワンパターンに陥…

ヒメギフチョウ 第2報

ヒメギフチョウの初撮りのあと、翌日と今日、また同じポイントに出かけました。 以前この場所で一緒になった、写真家のM氏が現れ、ひとしきりヒメギフの話題で盛り上がった後、お昼近くになってやっと現れました。 2018/03/28 仙台市青葉区 新鮮で、傷一つな…

謹賀新年 2018年

あけましておめでとうございます。 2018年の新年が明けました。 昨年に続き、元気に蝶の写真を楽しみたいと思っています。 今年もよろしくお願いいたします。

Lさんのプレゼント 台湾撮影記・番外編

世界の美しい蝶が好きな人ならご存知、東北・東南アジア一帯に広く分布するカラスアゲハ(P.bianor)のあまたある地方変異、亜種の中で、最も美麗とされる蘭嶼島特産亜種で、名の通り瑠璃色の輝きがとりわけ美しいカラスアゲハ。それが今回のコウトウルリオ…

10月台湾撮影記8 -メスジロキチョウ -

台湾滞在もあと二日を残した10月16日。 まだ姿を見ていないイナズマチョウを探しに、日本人の蝶好きには戦前から有名な南山渓の周囲に出かけました。 昨年の豪雨で、南山渓の地形が大きく変わり、「夢谷瀑布」と言われていた名物の滝が山の斜面全体が崩壊し…

10月台湾撮影記7 - ヘリブトルリシジミ -

ルリシジミのグループは、台湾には9種類います。 日本と台湾で共通する種類は、ルリシジミ・スギタニルリ・サツマ・ヤクシマルリ・タッパンルリの5種類ですが、日本の普通種・ルリシジミは、台湾では極めて稀な珍種だそうです。 また、ちょっと意外なこと…

10月台湾撮影記6 - アケボノアゲハ -

台湾特産のアケボノアゲハは、台湾中部の1000m~3000mの高地帯だけに生息するアゲハチョウです。 外国の美しい蝶に関心のある人にとっては、かの国を代表する美麗種として標本や写真などでおなじみです。 世界中の華麗さを誇る蝶たちと比肩する美蝶である事…

10月台湾撮影記5 - ミヤジマミスジ -

台湾に出かけた翌日、内田春男さんの内田3部作に頻繁に登場するタテハチョウの宝庫ともいわれる台湾中部・谷關で、現地に着いて車から降りたところでミヤジマミスジを撮影しました。 リュウキュウミスジも一緒に飛んでいるので、それとはわからずにいたので…

10月台湾撮影記4  - アリサンシジミタテハ-

10月台湾撮影記5回目は、アリサンシジミタテハです。 名の通り、シジミとタテハの両方の名前を持った興味深い蝶ですが、残念ながら、シジミタテハの仲間は日本には生息していません。 それゆえ、台湾には別亜種を含め3種類もいるのはうらやましい気がし…